「赤ちゃんが黄疸が強いと言われた」「光線療法をするのって大丈夫?」
産後間もない頃に、頑張って産んだ我が子が言われたらとても心配ですよね。不安になる気持ちもよくわかります。私も産後に娘が黄疸が強いと診断され、光線療法を行いました。
今回はその治療の経過や子どもの状態について書いていきます。
新生児黄疸とは
新生児黄疸とは、皮膚が黄色く見える状態のことをいい、医学的には新生児高ビリルビン血症と言います。赤ちゃんの血液のビリルビン濃度が高くなっている状態を指します。
この皮膚が黄色く見える状態は、実は新生児期にはよく見られる症状です。
他の症状としては、赤ちゃんの活気の低下、哺乳力低下、傾眠傾向などがあります。
黄疸にも種類があり、①生理的黄疸、②病的黄疸、③母乳性黄疸があります。どの黄疸も生後2・3日から出現しますが、1〜2週間の間に落ち着いてくることがほとんどです。ただし、病的なものや母乳性による場合は、長引く場合があるので、2週間以上黄疸が続く場合は、医師に相談しましょう。
治療法は?
通常の黄疸であれば1週間以内に治まってくるため治療は不要です。しかしビリルビン数値が高い場合、治療が必要になります。よくある方法としては光線療法となります。
光線療法は、紫外線を皮膚に照射することでビリルビンを水に溶けやすい形に変え、体外への排出を促す治療法です。治療には専用の光線療法装置を使用し、赤ちゃんは裸になりアイマスクを装着し、体全体に光を当てます。
光線療法によってビリルビンが分解され、便や尿の中に排出されるため、便の色が黒緑色になったり、尿の色が褐色や黄色に変化したりします。これは一時的なものなので、1〜2日程で元の便や尿の色に戻ります。
娘の治療経過
①生後3日目で発覚
生後2日目から皮膚が黄色く見え、血液検査をした所、ビリルビン値が18.4mg/dlと高めでした。(だいたい生後4〜5日で18mg/dlを超えることはないです)医師から高ビリルビン血症と診断され、3日目より光線療法を実施することに。
心配だな…大丈夫かな…いつ来るのかな…私のせいかな…
助産師さんが授乳のタイミングで部屋に連れてきてくれましたが、その時の娘は寝てばかりで授乳を全くしなかったので、部屋にいるのもほんの数分でした。
今思えば、このときから黄疸の症状である哺乳力の低下や傾眠傾向が出ていたんだと思います。が、そんなことには気づかなかった私は、さらに落ち込みました。
なんで飲んでくれないんだろう…どうしよう…
母乳が飲めないのは私がうまくできないからだ…
このままだと体重も増えない、大丈夫かな…
このとき私は産後のホルモンバランスが崩れており、精神的に不安定で泣いていました。
②生後4日目も値下がらず…
生後4日目。ビリルビンの値は17.2mg/dlと下がりましたが、まだ高めということで、治療は継続に。
引き続き別室で光線療法を受け、授乳で部屋に来るの繰り返し。
しかし、黄疸の症状のせいなのか、授乳をしても飲んでくれず、寝てばかりいました。しかも会えるときには、アイマスクをしていたので、顔が見れず、罪悪感と不安感でまた悲しくなり、涙が止まりませんでした。
よくあることだし、大丈夫。退院までには治る!と思っていても、
ホルモンバランスが崩れて一人の時間は泣いていることが多かったです…
③生後5日目 退院予定日
本来の退院予定日は生後5日目でしたが、この日のビリルビン値によっては、もう少し入院が必要になるかも、と言われました。
結果としては、肌はまだ黄色く、ビリルビンも13.8mg/dlとまだ少し高めではありましたが、ギリギリ退院許可が得られました!
良かったーーー!ようやく一緒にいられる〜!
退院することはできましたが、黄疸がまだ見られることと、哺乳力の低下により体重増加が少なかったため、「産後2週間健診」まで経過観察となりました。
④生後6日目〜2週間健診(生後12日目)
退院してからは、黄疸が落ち着いたからなのか、急によく母乳を飲むようになり、授乳回数も倍になりました。私自身も娘と一緒にいることで安心して、心を落ち着かせることができました。
そして迎えた2週間健診。まだ肌の黄色さがあり、心配していましたが、
体重の増えもいいです。
黄疸も見た様子だとこれから
だんだんと落ち着いてくるので大丈夫ですよ。
と、診断してもらい、ようやく安心したのを覚えています。
またその後1ヶ月健診でも、体重も黄疸も問題なしと言ってもらいました。
黄疸が気になったら、相談しましょう
私自身、保健師の資格を持っており、色んな赤ちゃんを見たり、お母さんたちから話を聞いたりしてきており、知識としては黄疸のことをよくわかっていましたが、いざ自分が体験すると、「大丈夫」とわかっていても全然落ち着きませんでした。とても心配しました。
だから「うちの子黄疸?大丈夫?」と心配する気持ち、本当にわかります。他の人から大丈夫と言われても、すぐに切り替えることは難しいと思います。自分の子だからこそ、心配になります。
全員が全員、「大丈夫!」で終わらないことがあると思います。娘の場合は無事に治りましたが、そうではない人もいると思います。
なので、もし自分の子が黄疸が強い、と言われて心配になっているあなた。まずはよく医師や助産師さんに話を聞きましょう。そしてその不安な気持ちを聞いてもらいましょう。もちろんパートナーや家族の方、話しやすい人になら誰に話しても大丈夫です。受け止めてもらいましょう。一人で抱え込まないでくださいね。
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