ようやく終わった長い陣痛と出産のあとには、子どもとのハッピーライフが待っていると思っている人もいると思いますが、それだけでは終わりません。産後の傷ついた体の痛みと闘いながら、育児をしていくのです。
今回は産後の身体のダメージについてと私の経験について紹介します。
産後の身体のダメージとは
産後の身体のダメージは、「全治◯ヶ月の交通事故」と例えられることが多いですが、症状としては様々なものがあります。今回は特に起こりやすい6つのことを書いていきます。ただ、あくまでも個人的な感想も含まれているので、「参考程度」に思ってください。
① 筋肉痛
出産は全身に力を入れるので、産後にところどころ痛みが出ます。また妊娠中は体力や筋力も低下するため、筋肉痛になる人がいます。数日で回復します。
ちなみに私は産前から運動不足だったので、めちゃくちゃ筋肉痛になりました。
② 会陰切開や帝王切開の傷の痛み
もちろん術後の傷口は痛いです。だって自分の身体を切られているのですから。縫合しているとはいえ、出血や膿んだりしないように注意が必要です。大体1ヶ月くらいで回復すると言われています。
ちなみに会陰切開の縫合は、最近では自然に吸収される糸を使用することが多く、抜糸しないこともあるようです。私はそのパターンでした。
③ 尿もれ・便秘
産後の尿もれは、分娩時に骨盤底筋に負担がかかることが主な原因で、生理的なものです。時間と共に自然に回復します。産後1~2ヶ月ほどで治ることが多く、骨盤底筋体操などで骨盤底筋を鍛えるのが良いと、リハビリの先生に教えてもらいました。
産後の便秘は、産後約6〜8週間しっかりと体を休めて、食習慣と排便習慣を改善していけば、徐々に快方に向かっていくと言われています。他にも、便を柔らかくする薬(酸化マグネシウム)を処方してもらうことも一つです。
④ 産後血腫
血腫とは、血液が袋状に溜まり、腫れた状態のことです。自然治癒するものから手術が必要なものまで様々です。産後の代表的な血腫として、①外陰血腫と②膣壁血腫があります。
①外陰血腫は、外陰部にできるもので、②膣壁血腫は、膣内にできるものです。基本的に痛みが症状です。原因は様々らしいので、これが悪かった!とは言えないみたいです。痛みや違和感があれば、産科の先生に相談しましょう。
私は外陰血腫ができていて、とにかく座ることが痛すぎて辛かったです…!
後述で詳しくお伝えします…。
⑤ いぼ痔
産後は痔になりやすいのが一般的で、出産時のいきみによる肛門周囲の怪我、大きくなった子宮、便秘などが原因として考えられます。治療法としては、生活の改善と薬物治療が中心です。
生活の改善は、便意を我慢しないこと、食生活の改善、肛門周囲を清潔に保つ、食物繊維の多い食事を心がけるなどがあります。悩まず、先生に相談して、薬を処方してもらいましょう。
⑥ 乳腺炎
赤ちゃんが母乳が上手に飲めないことや、母乳が出過ぎるときに、母乳が詰まって乳腺に炎症を起こす病気です。症状は、乳房が張りすぎて痛い、熱が出るなどがあります。また初めて母乳を上げると、乳頭が慣れていない授乳で皮膚が切れたりして痛いです。
母乳については助産師さんがプロですので、入院中にぜひたくさん聞きましょう!
私は母乳の分泌が良く、張りすぎていたため、助産師さんに相談しました。熱感部分を保冷剤で冷やして楽になりました。
私の場合の体験談
私は自然分娩でしたが、子どもが大きく、「会陰切開」をしました。そして原因はわかりませんが、「外陰血腫」ができてしまっていました。また同時に「いぼ痔」もできていました。
そう、まさにお尻とお股に3つの傷があったわけです。超絶痛かったです。
出産直後から痛みがあり、鎮痛剤をもらっても痛い。座ると痛い。赤ちゃんの世話をしようと立つと痛い。トイレに行っても痛い。起き上がるときにも痛い。入院中はもう何をするのにも痛かったです。
塗り薬が処方されましたが、どこに塗ればよいのか?自分で傷口もうまく見れず(というか見たくなくて)、恥を捨てて助産師さんに見てもらい、教えてもらいました。(助産師さんには「これは痛いですね…結構腫れていますし、なかなかの傷ですよ」と言われました。)
産後にドーナツクッションが必須と言われていた意味がわかりました。まじで神アイテム。
特にトイレに行くたびに恐怖でした。毎回ウォシュレットを使用し、拭くときはティッシュをポンポンと当てるだけで終わっていました。そして排便も力いれるのが怖く、入院中から退院後も便秘薬を処方してもらいました。便秘薬を処方してもらうと、便が柔らかくなり、力を入れることなく排便できたことが本当にありがたかったです。
ちなみにそれぞれ気にならなくなった時期ですが、以下のとおりです。
- 座る痛み:約2〜3週間
- トイレの痛み:約2週間
- 縫合の引きつり:約3週間
- 血腫の痛み:約3週間
- 糸がなくなるまで:約1ヶ月
- いぼ痔が落ち着く:約2ヶ月
- 何もかも気にならなくなる:約2ヶ月
もちろんトラブルの有無や治るスピードも個人差がありますので、参考程度に見ていただけたらと思います。
ただ、痛みはあれど、子どもがかわいいので、痛みも我慢できます。それでも、痛みを放置して何かあっても心配ですので、痛みは無視せず、先生や助産師さんに相談して対応していってくださいね!
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